全国実通信 第31号 2017年1月20日

全国実通信

民族差別・排外主義と入管体制を打ち破り

全世界の労働者は団結しよう!

外登法・入管法と民族差別を撃つ全国実通信 第31号 2017年1月20日

発行 外登法・入管法と民族差別を撃つ全国実行委員会
連絡先 東京都港区新橋2-8-16 石田ビル4階 tel.090-1258-6201
Mail: zenkokujitu@yahoo.co.jp https://hann-nyuukan.net
郵便振替口座 00190-9-560969 口座名:全国研究交流集会実行委員会

今号の内容

◆2017年を歴史的挑戦の年に
◆賛同署名用紙
◆11月国際共同行動発言
◆ビルマ市民労働組合
◆ビルマ人技能実習生問題について
◆広島連帯ユニオン 在日3世の発言
◆12・25牛久の会年次活動報告会
◆入管動向

■朝鮮戦争反対! 始まる前に戦争を止めよう!
■民主労総ゼネスト連帯! パククネ打倒! 安倍打倒!
■軍隊慰安婦問題の日韓合意破棄!
■生きるために団結して闘おう!
全国で賛同署名を進めよう

2017年東西入管集会の成功かちとろう!
4・16関西集会(大阪市東成区民センター)
4・23全国集会(横浜市鶴見公会堂)

  律動隊「宣言(ソノン)」の怒りに満ちた激しいパフォーマンスに心を揺さぶられた(11/6)

ソウル市庁前路上で民衆総決起に参加、民主労総ソウル本部長とともに(11/12)

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東京ーソウル国際共同行動の大成功を踏まえ

世界の労働者と団結し2017年を歴史的挑戦の年にしよう!

日比谷公園から銀座デモに出発(11・6)

「戦争を止めることができます。平和になるために力になってください。戦争はいやだ! 戦争をやめましょう!」――11・6労働者集会で発言に立ったクルド人は、戦争反対を強調しました。在日ビルマ市民労働組合のミンスイ書記長も「私たちも戦争は反対です。母国ビルマでは政権交代をしても国境で戦闘が続いています。全世界が平和になるためには、日本の立場が大事。皆さんと団結して闘い続けます」と語り、「一日、数百円で働かされている」と外国人技能実習制度の実態をあばいて「日本全国、その技能実習生たちが助けを求めてきたら、皆さん、力を貸してください」と連帯を呼びかけました(発言は4~6㌻に掲載)。韓国、アメリカ、ドイツからの海外ゲストとともにクルド、ビルマ、イラン、ブラジル、フィリピン、コロンビア、ウガンダ、コンゴ……、そして在日朝鮮人・中国人。「戦争反対!」「安倍打倒!」「団結して闘うぞ!」と大声で叫ぶ解放感の中、銀座をデモ行進。ともに闘った外国人労働者たちは、口々に「楽しかった」と話してくれました。
昨年11月、東京とソウルを結んで闘いぬかれた国際共同行動は、戦争と労働法制の解体攻撃との闘いが、全世界の労働者人民の共通の闘いであることを明らかにしました。まさに民族・国籍・国境を越え、全世界の労働者が団結して闘えば、世界を変えることができるのです。

東京での闘いから1週間後、11・12ソウルはさらに解放感あふれる闘いになりました。220人を超える動労千葉訪韓団は、100万民衆総決起と大合流したのです。民主労総の全国労働者大会が開かれたソウル市庁前広場から光化門へ、すでに街中が人の波で埋まっていました。パククネ政権の新自由主義攻撃である労働大改悪とゼネストで闘い続けている民主労総を軸に、農民も自営業者も学生も全人民がこぞって社会を丸ごと変えようと「パククネ退陣!」に立ち上がったのです。夕暮れの中、あたり一面、ろうそくの灯(携帯やLSDなど光源はさまざまでしたが)が行き交い、銀河の中にいるようでした。その中で動労千葉訪韓団に人々が駆け寄り、「日本から来たんですか?」「ありがとう!」「ありがとう!」と拍手と握手、抱きついてハグ、大歓迎を受けました。「日本から来た皆さんと会ってわかった。この闘いは韓国だけではなく、世界を変える闘いなんだ」と話してくれる人たちもいて、国際連帯が互いの力を増幅させるものだとあらためて確信しました。
韓国では年末まで毎週100万総決起が続き、パククネ打倒にとどまらない、根底的な世界変革、すなわち革命が始まったのです。この革命を勝利させるためには、日本での闘いを爆発させなければなりません。

アメリカではトランプが大統領になろうとしています。戦争の危機はますます高まっています。
安倍政権は、昨年末に釜山の日本総領事館前に新たに設置された「平和の少女像」に対し即日、「日韓合意に反する」と撤去を要求し、駐韓日本大使と総領事を一時帰国させるという強硬手段に出ました。
駐韓大使の一時帰国は、12年8月に当時のイミョンバク大統領が韓国領独島(竹島)上陸した時以来の措置です。今回の少女像の設置が領土問題と同等の外交問題であるという意思表示です。日本軍軍隊慰安婦とされた被害者達の共通した要求は、自分たちのような被害者を生み出す戦争はもう二度とやってはいけないということでした。このハルモニたちの要求を安倍政権はふみにじろうというのです。
「始まる前に戦争を止める!」――これが私たちの決意です。日帝の朝鮮―アジア侵略戦争の歴史を繰り返させるわけにはいきません。
私たち全国実は、新たな年のスタートに当たって、朝鮮戦争に反対する在日朝鮮人の会とともに署名運動を始めます。① 朝鮮戦争反対! 始まる前に戦争を止めよう!②民主労総ゼネスト連帯! パククネ打倒! 安倍打倒!③日本軍軍隊慰安婦問題の日韓合意反対!④生きるために団結して闘おう!を掲げ、労働者の国際連帯、民営化・外注化、非正規職化攻撃と闘う労働組合の団結の力で戦争を止めようと呼びかける署名です。
戦争か革命か、人類の未来をかけた歴史的挑戦の時、それが2017年です。戦後革命期、在日朝鮮人と日本人労働者は一体となって闘いながら、日本共産党の裏切り・屈服により戦後革命は敗北し、その結果、在日朝鮮人・中国人との歴史的分断が強制されました。戦後、入管闘争は一貫してこの分断を粉砕する闘いでした。
「始まる前に戦争を止めよう!」と呼びかけ、安倍政権の戦争・改憲攻撃と闘う、在日をはじめとする在日・滞日外国人と日本人労働者の共同闘争をつくりあげましょう。この闘いを推し進める中で戦争と革命の時代の新たな入管集会を国際連帯集会としてかちとりましょう!

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11月国際共同行動─在日・滞日外国人の訴え

国際共同行動は韓国、アメリカ、ドイツの海外のゲストとともに在日・滞日外国人労働者も共に闘いぬきました。集会での発言を紹介し、国際連帯の発展をさらに勝ち取りましょう!

戦争を止めるため、平和になるため力になってください!

●在日クルド人

私たちは何回もこの集会に参加していますが、何年かけても問題は終わらないで続いています。
この問題を終わらせようと、人民民主党(HDP)という政党をクルド人とトルコ人で力を合わせて作りました。
エルドアン大統領と5年間ぐらい闘いました。でも、この1週間、とてもひどい状況に落ちて、トルコも、シリア、イラク、イランにいるクルド人のように地獄に落ちようとしているところなんです。なぜかというと、この政党の議員13人が逮捕され、その中の11人が刑務所に送られました。私たちはこんなことをやっても、がんばって平和を守ろうとしていますが、トルコ政府は話し合わないで、攻撃しています。トルコがシリアのような状態に陥ろうとしています。それはエルドアンのせいなんです。
シリアでクルド人がイスラム国と戦って、なんとか守ったので、同じことがトルコで起きるのではいかと怖がっているんです。
皆さん、私たちはどんなにがんばっても平和にすることができなかったんです。なぜか、トルコの頭にいるエルドアンのような人らの多くはファシズムでやっていこうとしているからです。それでもクルド人は、これからも平和、平和と声を出していこうと思っています。
労働者も言うとおりに戦争は良くないものなんです。戦争は本当によくないものなんです。これは、戦争の中で生きてきて何年間も戦っているクルド人はよくわかっていると思います。
デモをしに来ている皆さん、議員になった政治家を刑務所に入れたら、どうやって話できるんですか。これからどうすればいいのですか。銃を使ってもいいんですか? 人死んでもいいんですか? 町が破壊されてもいいんですか? 何の価値になるんですか、このことは、世界で誰の価値になるのですか?
子どもや女たちが死んでもいいのか! 大人が涙してもいいのか。ファシズムをやっている政治家にはまったく理解できていません。
この政党のクルド人とトルコ人、それぞれ11人が刑務所に入れられました。今いろいろな攻撃がトルコにされているわけなんですよ。
町中は、デモを起こしたという理由で警備されています。
私たちが欲しいのは、自分たちの文化で生きていきたいことと、自分がクルド人であることを証明する、クルドの言葉で勉強したいということだけだったんですよ。
それに反対するエルドアンは、町全体を戦闘機で撃っている。戦闘機で町を爆撃しているのに、私たちの国にはまだデモクラシーがあるって言っているんですよ。
皆さんが思っているのと、トルコの現実は全然違うんですよ。ファシズムが頭になってひどいことになっています。
この戦争は、まだ止めることができますので、どうにか平和になるために力になってください。よろしくお願いします。
戦争はいやだ! 戦争はいいことはない! 戦争をやめましょう! みんなで話し合えば、どうにかやっていけます!

日本全国、外国人技能実習生に力を貸してください

●在日ビルマ市民労働組合 書記長

皆さん、こんにちは。
まず神様が皆さんに会うためにいい天気にしてくれて感謝してます。
また、国境を越えていろんな国の代表が来て、それで顔を合わせて話を聞いて、良かったと思います。
私たちも戦争は反対です!
もちろん、私たちの母国ミャンマー、ビルマでは政権交代をしても、国境で戦闘が続いています。
またミャンマーの国会の中で議員は国民から選ばれていません。25%の議席を握る軍人にも私たちは反対です。
全世界が平和に暮らせるようになるためには、日本の立場が大事だと思います。しかし、安倍政権は憲法9条を変えようとしている。私たちも納得できません。皆さんと団結して闘う続けようと私たちは思っています。
また、日本で犠牲になった技能実習生問題。日本政府が出している外国人技能実習生制度を皆さんもご存じだと思います。ミャンマー人を含めて、中国、ベトナム、ラオスから来た労働者がなんと時給300円! 皆さん、聞いたことありますか? 日本全国、北海道から九州まで、その技能実習生たちが助けを求めてきたら、皆さん、力を貸してください。
日本、ミャンマーを含めて、全世界が平和で暮らせるように祈りながら、私たちの発言を終えます。よろしくお願いします。

ビルマ人の技能実習生問題

MOEAFは10万人を送り込むと明らかに

11月18日、在留資格に「介護」を追加する改悪入管法(出入国管理及び難民認定法)と、「外国人の技能実習の適正な実施及び技能実習生の保護に関する法律」(以下、外国人技能実習法)が成立した。
外国人技能実習法は、技能実習の「適正な実施」、実習生の「保護」をうたい、①受け入れ期間を最長3年から5年に延長、②企業の雇用実態を監督する認可法人「外国人技能実習機構」の新設、③実習生への人権侵害に罰則を規定、が柱だとされるが、その目的はずばり実習期間を最長5年に延長することだ。すでに、東京オリンピックのために建設業界では、労働力を確保しようと技能実習を終えた外国人労働者を「特定活動」の在留資格で呼び寄せ、技能実習期間を延長するなどの措置を取っている。これを全産業に拡大し、日本政府が建前禁止としている「単純労働力」としての外国人労働者を確保しようというのだ。
ミャンマー人の技能実習生を巡る動きを見てみよう。昨年、11月初めに日本を訪問したアウンサン・スーチー氏に対し、安倍首相は向こう5年間に8000億円を援助すると確約した。
ミャンマーの海外労働者派遣企業協会(MOEAF)は2020年東京オリンピックまでに10万人の技能実習生を送り込むとしている。ミャンマー人の技能実習生は、2015年には1978人が入国しており、前年比3倍を超える数になっている。しかし336人が失踪している。技能実習生の失踪問題は現実の労働現場がいかに奴隷的であるかを物語っている。
100~150時間の時間外労働、休日労働を強いながら賃金台帳に記載せず最低賃金額以上の賃金を払わないなど、「強制労働」の実態がここにある。
労働運動の課題として技能実習生問題に取り組もう。

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労働者として団結し闘えることに誇りと喜びが

●広島連帯ユニオンから 在日3世の労働者

大邱で発言する宮原青年部長(真ん中の男性16/10/1)

本日の集会に日本各地、そして世界から結集された皆さん。私は広島連帯ユニオン組合員で、在日3世、そして被爆3世です。ごあいさついたします。トゥジェン(闘争)!
私は2001年から百万人署名運動広島県連絡会に参加してきました。その頃は労働問題への意識はほとんどありませんでしたが、動労千葉労働運動を知って少しずつ労働者という自覚を持つようになりました。そして2014年に連帯ユニオンにも加入して活動しています。広島市内のコンビニで非正規労働者として働いています。
広島連帯ユニオンは、広島の姉妹都市・大邱(テグ)の城西(ソンソ)工団労組との国際連帯に取り組んできました。城西工団労組には2014年から8・6ヒロシマ大行動に参加してもらい、今年は相談室長のキムヒジョンさんと副委員長のパクキホンさんが参加し、ともに闘ってくれました。言葉の壁はありますが、国際連帯はなんとしても必要だという立場で取り組んできた結果、最低賃金闘争のことなど、具体的な問題について討論できるほどになってきました。
10月1日に大邱で全国労働者大会がありました。1946年10月に釜山や大邱で労働者が、米軍政に抵抗して立ち上がった「10月抗争」の精神を、今の民主労総のゼネストと民衆総決起に継承しようという趣旨の集会でした。
広島連帯ユニオン青年部長の宮原亮さんが、城西工団労組の招待でこの集会に参加し、同じ日の星州(ソンジュ)でのサード配備反対のロウソク集会、前日の大邱の市民文化祭で発言しました。これは韓国の労働者民衆に、被爆地ヒロシマの労働者が朝鮮戦争絶対反対で闘っていることを知らせ、国際連帯をさらに大きく切り開いたという点で非常に有意義な行動になりました。星州はもともと朴槿恵の地盤で保守的な所でしたが、住民が一丸となって怒りの声をあげています。これ自体が激動情勢ではないでしょうか。
私が反戦運動に参加し始めた15年位前は、日本人の運動家の中に「なぜ在日の人に参加してもらうんだ。日本人がしなければ申し訳ない」という考えの人もいて、実際にそういう趣旨のことを言われたことがあります。それに対して私は、率直に言うともどかしい気持ちでした。侵略戦争や植民地支配の歴史はもちろん知らなければなりませんが、「なぜ在日の人に……」という感情は、今考えると同じ労働者として団結したいという意識が足りないから出たものだと思うのです。
しかし今は、日本の3労組と国鉄闘争全国運動、民主労総ソウル地域本部が国際共同行動を全世界に呼びかける情勢になり、私も「日本人がしなければ」というようなことは言われなくなりました。組合員として、広島の労働者の皆さんと団結し、活動できることに誇りと喜びを感じています。
今年5月にヘイトスピーチ規制法が成立しました。しかし排外主義をはね返す力は法律ではなく、労働者民衆の国境を越えた団結にあると確信しています。毎年春の東西の入管集会、そしてこの国際共同行動が証明していると思います。
朴槿恵(パククネ)政権は、昨年末の「慰安婦」問題の日韓「合意」への国民の怒り、民主労総のゼネスト、先月明らかになった崔順実(チェスンシル)との関係などで崩壊の危機に立たされています。だからこそ日米の政府と一体となって戦争への道に進もうとしています。しかし労働者民衆は、誰も戦争を望んではいません。戦争は1%の支配者が自分たちの利益のために引き起こすものです。
「始まる前に戦争をとめよう!」このスローガンを発言の締めくくりとしたいと思います。ありがとうございました。

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牛久の会年次活動報告会

今年も盛況にかちとる

牛久の会会員からうれしいプレゼント

12月25日、つくば市内で「牛久入管収容所問題を考える会」の年次活動報告会が開かれました。多くの難民申請者も参加し、新しい年に向かって闘う決意を新たにしました。
集会は、毎週水曜日に行っている面会行動の報告からはじまりました。また蕨の街で、クルド人の子ども達のサポートをしている報告もありました。
続いて外国人の人権問題に取り組む弁護士から講演を受けました。法務省が全件収容主義の立場で外国人の処遇を考えていることによって、人権侵害がますます激しくなっていることが報告されました。
さらに東京と茨城の弁護士からも日頃の取り組みについて報告がありました。
また北関東医療相談会は難民や仮放免者等に無料の医療相談を行っていることが報告されました。収容によって痛めつけられる難民、仮放免者達の健康問題は切実です。健康保険もなく医者にかかれない現状が鮮明になりました。
牛久の会代表の田中喜美子さんから基調提案がおこなわれました。「移民・難民として生まれ育った地を離れざるをえない大量の人々を生み出した新自由主義にNO!を。格差社会を極限まで広げ人々の中に差別と分断を強制しているこの社会に『生きさせろ!』の闘いを! 世界中で吹き出しているヘイトクライム、排外主義と戦争に対して国際主義的な連帯をつくり出そう」という鮮明な提起でした。
恒例になったクルドッ子演劇は、自分たちの直面する問題を芝居という形で明らかにする事を通して生きる力を生み出しています。
また参加している難民自身からの意見交換も行われました。特に、病気と治療の費用の問題が仮放免者の大きな悩みであるという発言もありました。
クリスマス当日の集会で、支援者から子ども達へのプレゼントもあり、子ども達にとっては嬉しい1日になりました。

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1・4東京入管デモに参加

入管前で被収容者に手を振るデモ隊

1月4日午後、仮放免者の会が呼びかけた東京入管デモが勝ち取られました。仮放免者を先頭に、家族ぐるみで参加したクルド人など300人近いデモとなりました。
品川駅近くの八ツ山橋公園から品川埠頭の東京入管局までのデモは、警察権力を妨害をはねのけながら進みました。
「再収容するな!」「家族を返せ!友だち返せ!」「仮放免者を殺すな!在留資格をよこせ!」と叫びながら東京入管を一周すると、入管の中から被収容者が指笛で応え、中から手を振る姿も見えました。
家族達は、弾圧をかいくぐり、座り込みや当局への申し入れを行った家族もあり、全体で力一杯闘いました。

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入管動向16・9~17・1月

9・5 法務省、入国審査官を62名緊急増員へ、関空が最多、訪日外国人増加を受け 空港の管轄官署での増員(合計49人、うち関西空港支局25人/成田空港支局12人)

10・8 並んでいる間に指紋採取。入国審査の時間短縮へ 那覇空港で新機器「バイオカート」の本格運用を始めた。那覇空港には14台が配備された。費用はシステム開発費込みで1台約800万円。

10・30 「外国人実習生」が置かれた過酷な無法地帯…移民政策にもつながる「根の深さ」 外国人技能実習生として、岐阜県の鋳造会社で働いていたフィリピン人男性、ジョーイ・トクナンさん(当時27歳)が亡くなったことについて、岐阜労働基準監督署は8月、長時間労働による「過労死」として認定した。報道によると、ジョーイさんは技能実習生として、2011年8月に来日し、岐阜県の鋳造会社で働いていた。ところが、2014年4月、心疾患のために従業員寮で亡くなった。亡くなる前の3カ月間、1カ月に96時間~115時間の時間外労働をしていたという。

11・9 不法入国を理由に強制退去を命じられているペルー人の女性(50)と日本で生まれ育った2人の子どもたちが10月14日、大阪市内で支援団体とともに記者会見、残留特別許可を認めてほしいと訴えた 2012年、家族全員に対し大阪入国管理局から退去強制命令が出されたため、一家は処分取り消しを求めて提訴、一審、二審とも敗訴。昨年、最高裁でも上告が退けられ、夫のパスクアルさんは今年9月、ペルーへ強制送還。法務省によると、不法残留者数は16年1月現在で6万2818人。1993年5月のピーク時に29万8646人を記録して以降、減少が続いていたが、前年から2年連続で増加に転じている。

11・18   在留資格に「介護」を追加する改悪入管法(出入国管理及び難民認定法)と、「外国人の技能実習の適正な実施及び技能実習生の保護に関する法律」が成立

12・6 退去強制取り消し訴訟のタイ少年の在留、控訴審も認めず 超過滞在していたタイ人女性(44)の子で、日本で生まれ育った甲府市の高校2年男子、ウォン・ウティナンさん(16)が国に退去強制処分の取り消しを求めた訴訟の控訴審で、東京高裁は6日、訴えを退けた1審・東京地裁判決を支持し控訴を棄却した。小林昭彦裁判長は「原告が地域社会に根付いていたとは言えない。処分は適法だった」と指摘。母親は1審判決後に帰国しており、ウティナンさんは1人で裁判を続けていた。判決後に記者会見したウティナンさんは「悔しいし悲しい。僕は最後まで日本にいたい」と話した。今後は在留特別許可の再審査請求を含め、日本で暮らせる道を検討する。

12・7 日本語学校「東日本国際アカデミー」(栃木県足利市)をめぐる不法就労助長事件 同校理事長の前原卓哉容疑者が、在籍する留学生のほぼ全員を自身の経営する人材派遣会社を介し就労させ、昨年10月時点で約6割が学費や寮費などを天引きされ給与を受け取れていなかったことが6日、関係者への取材で分かった。労働基準法違反の疑いが強いという。また、入国管理局対策として前原容疑者が学校職員に作成させた裏帳簿の内容も判明、悪質な“偽装”の実態が明らかになった。

12・23 SYI(収容者友人有志一同)がたこくせきクリスマス

12・25   牛久の会、年次活動報告会

12・30 留学・実習生失踪480人昨年の九州7県。生活苦など背景

1・11 年末年始の利用9%増=日本人も3年ぶり増加―成田空港

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インフォメーション

◆韓国の労働者民衆のパククネ打倒の闘いとアメリカ・トランプの登場は本格的な世界革命の扉を開けました。今年、その闘いを日本でも実現するために共に闘いましょう!

◆釜山の少女像設置を契機に、日本では激しい翼賛化の動きが進んでいます。しかし2015年12・28日韓合意こそが破棄されるべきものです。たった10億円で慰安婦にされたハルモニの口を封じ、二度と日本の戦争犯罪に言及するな、など断じて許すことができません。断罪されるべきは、戦争を求め、改憲の道を突っ走る安倍そのものです。

◆今年の外登法・入管法を撃つ東西集会は関西4・16、全国4・23です。
今年は、「朝鮮侵略戦争阻止! 始まる前に戦争止めよう!」賛同署名を呼びかけています。在日朝鮮人の憤怒を共有し、ともに闘いましょう。共に集会を作っていきましょう。